キャリアコンサルタントについて知る以前、
当初わたし自身がクライアントでした。
(20代後半女性)
その当時は企業の営業職として
全国配属だったため、
友人もいない縁もゆかりもない地で
仕事をしていました。
将来こうなりたいという
明確な目標もなかったため、
「経験を重ね評価されれば
希望の勤務地に異動できるかもしれない」
という漠然かく不確実な希望を自分に言い聞かせ、
日々の仕事に取り組んでいました。
そんな中会社は業績不振により
組織変更を繰り返しており、
1年足らずで自分が所属している
営業所のメンバーも編成されてしまうという
非常に不安定な環境でした。
環境変化が激しく先も見えない。
自分が目指す姿が見えていなかったわたしは
「この先自分はどうなるのか?
何を目指してがんばればいいのか?」
と悩むようになりました。
そんな不安を仲の良かった同期に話すと
「キャリア相談室に話をしてみたら?」
と提案してくれました。
彼女によると社内で
キャリアについて
相談に乗ってくれるキャリア相談室があり、
そこで話したことは
外に漏らさないとのことでした。
話して何か変わるのか?
という気持ちもありましたが、
何か突破口を見つけたいという想いもあり、
彼女の言う通りにキャリア相談を申し込みました。
面談相手は父親と年が近いくらいの男性でした。
自分がどうしたいかも全く固まっていなかったため、
想いの丈をつらつらと話したと記憶しています。
面談後、自分の引き出しを開け、
自然に引き出してくれた感覚でした。
何か誘導されたわけでもなく、
決めつけでもなく、
混乱して整理もできていなかった
わたしの考えや想いは自然と引き出され、
結果として整理することができたのです。
この感覚が忘れられず、
あの方はなんだったのだろう?と疑問に思い、
社内のキャリア相談室のホームページを見てみると
「キャリアコンサルタント」
との記載がありました。
調べてみると国家資格で、
その人らしい生き方・働き方を
支援する専門家とのこと。
調べれば調べるほど興味を持ち、
「自分も面談をしてくれた
キャリアコンサルタントのように、
その人らしい人生を歩めるような
支援をしてみたい」
と強く思うようになり、
資格取得を目指すことを決意しました。
これがわたしのキャリアコンサルタントとの出会いです。
資格取得の勉強をしながら自身と向き合い、
現在は転職をして
企業の人事として採用業務に携わっています。