お局様パワハラを止めさせるためにキャリコンを勉強した男性

私(男性)がキャリアコンサルタントを目指したきっかけは、
その当時の職場のパワハラです。

私は約10年以上法律事務所にて
パラリーガル(弁護士補助)として勤務していました。

その事務職員の中には、
いわゆるお局様がいました。
彼女は必ず特定の職員を
攻撃することを常としていました。
その職員の履き物を捨てたり、
お土産をその人にだけ渡さない、
職場の一斉メールにその人だけ含めない・・・
等々挙げればキリが有りません。

そんな状況でしたので、
当然職員が1年未満で辞めていってしまう状況でした。
彼らはただ辞めて行くだけではなく、
精神的また身体的にも追い詰められて
辞めていきました。

私は所長である弁護士に相談しましたが

「そうやって僕を困らせるのは止めてよ。
それってパワハラなの?
単なる感情論でしょ?」

と言われ、
これは自分が後輩を守るしかないと考え、
体系的に後輩職員を教育すべく
キャリアコンサルティング講座の受講を始めました。

私が選んだスクールはリカレントです。
その夜間コースに週二回通いました。
理論と実技の基礎や
テスト対策まで充実していたように思います。

しかし、当然理論を覚えるのもとても大変な過程でした。

しかし、私がとても苦労したのは実技の訓練です。

コンサルタントは理論を頭に入れた上で傾聴し、
クライアントの話の深層にある
趣旨を引き出さなければなりません。

しかし、そこに少しでも
コンサルタントの主観が入り込むと
それは単なる決めつけになってしまい
コンサルティングにはなり得ないのです。

また、その他にも、
相槌の仕方一つでも
相手の心を開くか閉ざすかを左右してしまうこと
も実体験として学ぶことができました。

例えば普段の会話で
「なるほどね」と言うことが有りますが、
それは結局コンサルタントが
分かった気になっているだけであって、
本当はその人の気持ちを理解していないことを
示してしまうことになります。

このような苦い経験を繰り返すことで、
本当に人を理解すると言うのは
どう言うことなのかを学ぶことができました。

講座終了後は、
培ったノウハウを
職場での教育に活用し
職員の定着に貢献することができました。

また何故それらの行為が
ハラスメントなのかを
理論的に所長に説明することもでき、
ハラスメント抑止にも繋がりました。

さらに週末には母校の大学の進路課にて
学生の進路相談に携わる機会も頂き、
未来ある若者たちが長期的な視点を持ちつつ、
良い状態でキャリアをスタートできるよう
助けられたのも貴重な経験でした。

これから先、政府の取り組みとして
キャリアコンサルタントは必要とされる職種になるので、
是非多くの方にもっとこの資格について
知って頂ければと思います。

【追記】

ブログ管理人が
お局様がそんな性格になってしまった原因について
理由を尋ねたら

noraさんは2つ有ると答えられました。

①ご主人とうまくいかず口論が絶えなかったようで、
そのフラストレーションを職場で吐き出していたようです。

しかしもっと基本的な原因は
彼女の育った背景であったことがわかりました。

②彼女の母親はいわゆるネグレクトで、
彼女が幼かった頃から食事や洗濯等の家事はせず、
学費も払ってもらえずに
自分で中学生の頃から働いて支払っていたようです。
ですから大学にも行かなかったと言う
自尊心の低さも加わって、
職場の「普通に育ってきたように見える」後輩たちを憎んでいたようです。

彼女のそのような背景は確かに理解はしますが、
それは彼女のハラスメント行為を
肯定する理由にはなりません。

最終的には彼女の攻撃は私にも向けられ、
私の業務データを改ざんしたり、
私が保管していた重要業務書類を捨てたり等々し、
私自身も大変な目に会いました。

以上、補足させて頂きます。

※パワハラの話だけでも
かなりのストーリーになってしまうので、
上記に留めます。

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