私がキャリアコンサルタントを取得したのは、
2018年8月です。
(20代後半男性)
2015年から人材紹介業にて勤務していた私は、
当初は社内研修のみで
求職者様との面談や紹介業務を行っておりました。
当時より有名な
キャリアカウンセリング資格として、
「GCDF‐Japanキャリアカウンセラー」や
「キャリア・コンサルティング技能士」があり、
より高いレベルのカウンセリングを提供できれば
と思い資格取得を目指しておりましたが、
当時の私には実務経験が足りず、
2年間の実務経験を経た後の
資格取得を目指していました。
そんな矢先、2016年4月に
キャリアコンサルタント国家資格が創設され、
キャリアコンサルタントでない者は、
「キャリアコンサルタント」
又はこれに紛らわしい名称を
用いることができなくなってしまいました。
※要するに国家資格
キャリアコンサルタント試験に合格した上で、
キャリアコンサルタント名簿に
登録する必要があるということです。
元々は自身のコンサルティング力の
向上を目指していましたが、
上記変更に伴い、
いずれは資格取得者でないと
人材紹介業での勤務が
できなくなるのではないかと考え、
早期での取得を目指しました。
(2020年現在でも資格未取得者でも
キャリアカウンセリング自体は
行うことはできます)
2017年7月から特定非営利活動法人
キャリアカウンセリング協会が行っている
GCDF-Japanキャリアカウンセラー
トレーニングプログラムに参加し、
全12回の講義を経て受験資格を獲得。
2017年11月に
キャリアコンサルタント試験を受験しました。
キャリアコンサルタント資格の試験内容は
筆記試験、論述試験、実技試験の3つに分かれています。
筆記試験に関しては
選択式の問題になりますが、
理論家の名前と定義した内容の暗記が必要ですし、
基本的なキャリアカウンセリングに
向き合う考え方や、
細かい法律に関する内容まで
比較的広範囲からの出題です。
筆記試験に関しては
明確に点数での合否が決まりますので、
ひたすら理論家の暗記と過去問の回答、
参考書の読み返しを通して試験に臨みました。
当時は第6回の試験だったため
過去問数も少なかったですが、
現在は増えておりますので、
過去問をひたすら解いて
傾向を自身の弱点の
おさらいをするのが良いと思います。
論述試験に関しては
GCDF‐Japan試験にも
同様の問題が出ていましたので、
そちらの過去の例題を参考に取り組みました。
上記筆記試験と論述試験に関しては
勉強さえすれば誰しも合格が可能です。
キャリアコンサルタント試験の一番の山場は
実技試験であると言っても過言ではありません。
こちらに関しては私のように
普段の仕事上で
面談やコンサルティングを行っていても
合格点が取れないことが多くあります。
(私も1回目の受験に関しては
実技試験にて不合格。
2回目の受験にて合格しております)
実技試験でのポイントとしては
「関係構築」です。
候補者がどれだけ心を開いて話してくれるか、
そしてその候補者が何を課題に感じているのかを
正確に理解する必要があります。
皆さんもそうだと思いますが、
普段ビジネスを行っていて
部下や同僚から相談を受けた場合、
アドバイスをしてあげる気持ちが
強すぎるあまり相手の話を遮ってしまったり
酷い場合には
論破してしまったりすることがあると思います。
キャリアコンサルタント試験では
このような返しはご法度です。
いかに候補者に寄り添って話を聞けるか、
親身になって話を聞きつつ
候補者の課題をゆっくりと見つけて
あげられるかが大事になると思います。
このようなコミュニケーションの訓練は
日常生活や仕事上では
絶対に起こることがありませんので、
同じように資格取得を目指す方や
既に資格を持っている方に
ロールプレイングを行ってもらうのが
一番良い勉強方法かと思います。
話が脱線しましたが、
2018年8月に無事
キャリアコンサルタント国家資格を取得した私は、
正式に外部媒体に対しても
「キャリアコンサルタント」
を名乗ることができています。
業務上の転職支援においては
資格取得前後で大きく変わってはいませんが、
資格取得のために勉強をしたことで、
候補者に寄り添う姿勢や
アセスメントの方法など
引き出しが広がったと感じています。
また直接的な業務以外で
官公庁や外部企業と連携を行う場合には、
国家資格を取得しているという事実だけでも
円滑に進むのではないかと感じています。
資格取得が全てではなく
一番はその方のコミュニケーションになりますが、
一つのステータスとして
資格を持っているというのは
一定数の安心感を与える
要因にはなると思いますので、
同様の仕事を行っている方や、
人から相談をよく受ける立場にいる方なんかは
取得しておいて損はない資格だと思います。