キャリコンの学科試験は、
通常の50問の4択試験に加えて
「論述試験」があります。
学科試験は、他の国家試験と同じような内容です。
ですが論述試験は50点満点で、
合格のボーダーラインは35点だと言われています。
キャリコンの論述問題は、
クライアントとコンサルの会話の例が書かれている
トークスクリプトを読み、
このコンサルの対応が良かったか悪かったか、
相談者の問題点、
また自分だったらこのクライアントに対して
どういうアプローチを展開していくか、
を考えるというもの。
実技テストの記述版という感じです。
★キャリコンの対応が良かったか悪かったか
「キャリコンの対応がふさわしくない」
という回答の方が多いですが、
「どういう発言からふさわしくない」
のかの具体的な記述が必要です。
★相談者の問題点
この問題では、相談者の相談内容について
どんな部分が問題なのかを答えるもの。
相談者自身の自己理解がないのか、
情報収集をしていないのか、
コミュニケーション不足なのか…
相談者はどうしても自分軸で物事をとらえており、
「相手が悪い」と思いがちなので、
本当にそうなのか?と客観的に見つめる必要があります。
★今後の関わり方
最後の問題は、自分がこの相談者のキャリコンだとしたら、
どうかかわっていきたいのかという問題。
解答としては色々あり、
必ずしもこれが正解というものはありません。
キャリコンの講座やテキストによく登場するのは、
「ジョブカードを使ったキャリアの棚卸し」や、
転職希望の相談者に対しては
情報収集の手伝い・キャリアシートの作成、
心の病気などは専門機関への相談なども含まれます。
広い視野を持って問題に向き合うことが大切です。