キャリコンの試験を受けるために
何度かロープレをこなしていくうちに、
キャリコンとしての在り方を
深く考えるようになりました。
基本的に私たちキャリコンは、
相談者に指示を出したり
具体的な指導をすることはありません。
これはよくキャリコンを受ける人に
勘違いしている人が多いのですが、
キャリコンはあくまでも
相談者の想いに寄り添い
本音を引き出し
一緒に方向性を見出していく、
というのが基本のスタイル。
相手の想いを無視したり
こちら側の想いを強要するのはご法度、
信頼関係を築くのがあくまでも大切です。
キャリコン講座のロープレの中でも
まれにそのような人がいて…
私もその人の相談者としてロープレしたのですが
「普通は〇〇だから!」とか、
「それは若いからだよ」とか言われ、
自分自身を否定された気分になりました。
先生にその部分を指摘されても、
「いやでも世間的には…」とか
「そこはちゃんと言い聞かせないと」など、
自分の価値観を変える気がなさそうでした。
この人にはもう心を開けないかな…
と思ってしまったし、
やはりその人はキャリコン試験にも落ちていましたね。
いくら世間的にはそれが正しいと言われていても、
また自分自身の考えを持っていても、
相手が必ずしもそう思っているとは限らないですよね。
例えば、正社員登用を断ろうかと相談した人に対して、
「なんで正社員の話し断るの?」と聞いたり。
これは、世間的には正社員の方が待遇も良いし
安定しているように思える。
だけど、本人は何らかの理由があって
バイトや契約社員のままいたい
と思っているかもしれない。
この「かもしれない」を
きちんと頭に入れておくことが大切です。